ガラスの基礎

ガラスにはどんな種類があるの?

一見、どのガラスも同じ様に見えて、実は用途に合わせ様々な種類のガラスが使われています。この記事では、各ガラスを種類別に特長、用途、原料を簡単にまとめてみました。

石英ガラス

特長用途原料
・純度が高い
・透明度が高い
・超耐熱性(膨張係数 5)
・光ファイバー
・半導体製造装置
・石英粉
・水晶粉
・けい砂

ソーダ石灰ガラス

特長用途原料
・最も普及している
 (汎用性、量産性がある)
・耐熱性が低い
 (膨張係数90~100)
・比較的硬い

・皿、コップなど一般の食器や瓶
・窓ガラスなどの板ガラス

・けい砂
・ソーダ灰
・石灰

ホウケイ酸ガラス(耐熱ガラス、硬質ガラス)

特長用途原料
・急激な温度変化に強い
 (耐熱性高い、膨張係数30~50)
・化学的耐久性が高い
・耐熱食器
・電子レンジ食容器
・ティーポット
・医療・理化学ガラス
・けい砂
・ほう酸
・ほう砂

クリスタルガラス(鉛ガラス)

特長用途原料
・透明度 ・澄んだ打音
・屈折率大・比較的柔らかい
・カットしやすい
・重量感がある ・比重大
・高級食器
・カットグラス
・工芸品
・けい砂
・酸化鉛
・炭酸カリウム

結晶化ガラス(ガラスセラミック)

特長用途原料
・超耐久性(膨張係数0~20)
・化学的耐久性が高い

・超耐久食器
・鍋
・電磁調理器用天板

・けい砂
・アルミナ
・その他

熱強化ガラス(物理強化ガラス)

ガラスの風冷強化加工のイメージ画像

特長用途原料
・元のガラスの3倍の強度
・粉々に破壊される
・自動車のドアガラス
・ガラステーブル
・なべぶた
・ソーダ石灰ガラスなど

化学強化ガラス

ガラスの化学強化加工のイメージ画像

特長用途原料
・元のガラスの数倍~20倍の強度
・薄物が多い
・スマートフォンなどのパネル
・複写機のガラス
・アルミノけい酸ガラス
・その他

まとめ

いかがだったでしょうか。一見透明なガラスに見えても、用途に合わせて様々な性能のガラスが使われていることがわかります。今回の記事では簡単な特徴や用途をまとめただけですが、今後は各ガラスをより深堀りした記事を書いていこうと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。

関連記事