窓ガラスやコップ、瓶など日常的によく目にするガラスはソーダガラスという種類のガラスにあたります。では、ソーダガラスは一体どのようなガラスなのか、特徴や用途に分けてまとめていきたいと思います。
ソーダガラスとは
最も一般的なガラスかつ、おそらく世界で初めて作られたガラスです。主成分は、SiO₂(二酸化ケイ素), Na₂O(ソーダ灰), CaO(石灰)からできています。見た目に関しては、色に青みがあり、横から見ると少し緑に見えるのが特徴です。そのため、青板と呼ばれることも多いです。板ガラス(ソーダガラスで作られた板状のもの)については色々なメーカーが生産をしておりますが、大まかなスペックはそれほどの差はありません。
ソーダガラスの特徴
長所
- 安価である
ありふれた材質のガラスで大量生産されているため安価に入手できる。 - 入手しやすい
最も多く製造されているガラスなので素材自体は簡単に入手可能。 - 強化処理時の強度が高い
強化処理することで他のガラスよりも耐圧強度が高くなる。
短所
- 耐熱性が低い
80℃程度までの耐熱性。温度差にも弱く、60℃程度の温度差があれば破損の可能性がある。
そのため、耐熱性が求められる箇所には、テンパックスや石英などのガラスが使用される。 - 耐薬品性が低い
フッ酸以外の酸には比較的強いが、アルカリには非常に弱い。また、水にも徐々に反応し、“やけ”(お風呂の鏡のように白濁する)が生じる。 - 光学特性が低い
不純物の多いガラスのため光学用途に適さない。可視光は通すが、紫外領域には弱い。光学用途には、石英・サファイアなどの光学用途のガラスを使用する必要がある。
ソーダガラスの用途について
もっとも流通しているガラスなので、ありとあらゆる箇所に使用されております。
ガラス食器・ガラス瓶・窓ガラス・自動車ガラスなど数を上げるときりがありません。
まとめ
- ソーダガラスは最も一般的なガラス
- 色に青みがあり、横から見ると少し緑に見えるのが特徴
- 安価で入手しやすく、強化処理をすることで耐圧強度が高くなる
- 耐熱性、耐薬品性、光学特性が低い
- 最も流通しているガラスであらゆる箇所で利用されている
ソーダガラスの強化処理については製品カタログの強化ガラスのカタログをご用意しておりますので、お手数ですがカタログをダウンロードの上ご覧ください。その他、ソーダガラスの加工依頼、見積もり、質問等ありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。最後までご覧いただき、ありがとうございました。