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ガラスの種類

こんな環境下でも使える!想像以上に凄いガラスの機能性

ガラスはありとあらゆるところで使われており、私達の生活の一部になっています。そのため、生活に溶け込みすぎてあまり意識すること自体少ないと思います。ですが、実はこのような場所にも!と言った意外な場所や用途のものが数多くあります。この記事では、ガラスの様々な用途を環境別や機能別に分けて紹介しています。ガラスの豆知識として覚えてもらえるとうれしいです。

ガラスはあらゆる環境下でも使える!

直火が当たる環境で使える

ガラスは一般的に高温に弱いイメージですが、火が直接当たるような場所でもガラスは使用されています。主に、結晶化ガラスといわれるガラスが使われます。このガラスは、直火にかけた結晶化ガラスに水をかけても割れないぐらい耐熱性能が高いガラスと言われています。そのため、薪ストーブの前面窓、電子レンジのテーブルやオーブンのカバーガラスなど多岐に使われています。

暖炉のイメージ

代表的なガラス

結晶化ガラス、テンパックス、石英ガラス

極めて温度が低い場所でも使える

耐熱ガラスというと高温で使われるイメージですが、実はマイナスの温度下でもガラスは使用できます。理論上は絶対零度(-273.15 ℃)まで使用できるので、例えば大型冷凍庫内などでも使っていただけます。基本的にどのガラスも使用が出来るのですが、熱衝撃といわれる急激な温度変化に耐えられる幅が各ガラスにはあります。例えば、ソーダガラスなら60℃程度までしか温度変化に耐えられないので、-150℃から-90℃に急激に温度が変われば割れる可能性があります。要するに、急激な温度変化がなければ極めて低い温度でも使用できるということなんです。

ガラスの耐熱衝撃温度

テンパックス160℃(板厚により変化あり)、テンパックス強化品250℃、石英ガラス900℃

人が乗っても割れないガラス

圧力がかかるようなところには、強化ガラスというガラスが使用されています。どの程度の重量まで耐えられるかが計算されていますので割れる心配はありません。例えば、東京タワーやスカイツリーの展望台にある、下が透け見えるガラスがそうです。人が乗っても割れないように設計されており、ガラスに乗って下の景色が見れるようになっています。ちょっと怖いですが、、。その他にも圧力のかかるような機械部品の一部などにも使用されています。

機械部品に使われているガラス

代表的なガラス

強化ガラス(ソーダガラス、テンパックス)

こんな形や機能も!

筒状の形のガラスがある

ガラスというと板状のイメージが強いですが、実は管形状(筒状で中は空洞)のガラスがあります。そのガラスのことをガラス管と言います。ガラス管は管形状で長さや径の大きさが様々あり、耐熱性の高いものや透過性の高いガラス管などがあります。ガラス管は意外と身近に使われています。例えば、耐熱ガラス管の中に火を灯してランタンのように使用されています。管形状で熱に強いガラスなので、照明器具のような中で熱が発生する箇所に使用されることが多いです。その他にも、ローソク立てや燭台などにも使用がされています。また、専門的な用途では工場の装置の一部を可視化したい場合などの、可視化目的に使われてることがあります。

ガラス管のイメージ

代表的なガラス

耐熱ガラス管、石英ガラス管、ムク棒(筒状)、毛細管

光を反射しないガラス

ガラス越しに何かを見ようとするとき、光が反射して中が見えずらい経験をした方も多いかと思います。普通の住宅なら問題ないのですが、例えばディスプレイなどで中が見えづらかったら困りますよね。そのような用途の場合は低反射ガラスというものが使われます。普通のガラスの表面、両面に特殊なコーティングをしたガラスで、多層コートによる干渉が利用されて映り込みを防止しています。

まとめ

  • 直接火があたる場所でも使える。結晶化ガラスが代表的
  • 耐熱ガラスは高温だけでなくマイナスの温度でも利用されている
  • 人が乗ったり圧力のかかるところには強化ガラスが使われる
  • ガラス管という管形状のガラスがある
  • 低反射ガラスという光を反射しないガラスがある

最後までご覧いただきありがとうございます。

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